あなたは前庭梗塞症候群って病気をご存知ですか?
我が家の飼い犬のダイゴが14歳10か月という高齢の域に達した時の話です。
師走の大晦日にさしかかろうとする日…
あれ!?
ダイゴの様子がおかしいよ?
頭をグラグラ揺らして、足元もおぼつかない!
ヨタヨタしてる!!
健康だった飼い犬の様子が突然おかしくなりました。
こんにちは!ノリコ(@norikoanimal)です。
一緒に暮らしている飼い犬が年をとり、見るからに老けてくると
「もしも」の時に備えて飼い主も心構えが必要です。
でも!
いざ「その時」に出くわすと、動転してしまいました!
心構え?
そんなん、どっか行ってしもたわ!!
イタイのか ーどこが痛いの? 苦しいのか ーどんなふうに苦しいの? つらいのか ー症状は? 一体どうなってしまったの?!
こんな気持ちが自分の中でぐるぐる回って
ノリコは、全くの無力でした。
今回の記事は
高齢犬を飼っている方に向けて
予備知識として知っておくと慌てない症例を
私の体験談を交えて解説いたします。
前庭疾患 / 前庭梗塞症候群って知っていますか
高齢になった老犬が発症しやすいと言われる病気です。
うちで飼っていたミックス犬(名前はダイゴ)が14歳10か月の時、一回目の前庭疾患に陥りました。
暮れも暮れ、12月31日!
当然動物病院はやっていませんでした。
前庭疾患の症状
その時のダイゴの症状です。⇩

つまずく
よろめく

黒目が左右に小刻みに動く(眼振)

あきらかな頭位傾斜(捻転斜頚)

1方向にぐるぐる回る(旋回)
気持ち悪そう

食欲なし
ダイゴに見られた症状は以上のようなものでした。
他に見られる症状として

足を大きく広げて立つ

協調運動の欠如①
歩幅が大きくなってよろめく

協調運動の欠如②
前足後足をちゃんと動かせない
⇦ 狭い場所に頭を突っ込んでしまったにもかかわらず、自分で抜け出せない

倒れる

気持ち悪くて吐く

床やその他の硬い面の上で眠ろうとする
・・・というのがあるそうです。
大晦日なので半ばあきらめモードですが、もしかしたら・・の淡い期待もかけつつ、あちこちの動物病院に電話してみました。
「やっぱ、やってないよねー!?」
幸い、❝苦しい❞、❝イタイ❞、という感じではなさそうです。
固ーく目を閉じて我慢している感じ。
この症例のモデル犬について
ここで、「ダイゴはどんな感じで暮らしているか」について、少し語らせて下さい。
- 2000年2月生まれの雑種の中型犬(日本犬と洋犬のMix)
- 体重15キロ前後
- 外で飼っています。
- 冬の寒い時期、夏の蚊の多い時期は夜、物置の中で寝ます。(夜中に1回、トイレに連れ出します。)
- 昼間は柿の木のそばの犬小屋に鎖でつながれています。
- ⇧わりと風通しもよく、日当たり、日陰も十分です。
- 散歩は1日一回、早朝が多いです。
経過観察
物置の中の寝床には動物用の電気アンカをしのばせ、
うずくまっているダイゴに布団をかけて、寒くないようにしました。
1/1、1/2、一向に改善しません。水さえ飲もうとしません。
1/3、ほんの少し「楽になった」様子です。でも、エサは食べようとしません。
1/4、動物病院に電話 ⇒ つながったー!!すぐさま病院に連れて行きました。
治療と予防
シニア犬の前庭疾患は特に治療しない

この病態は2~3週間で自然に治まることが多いです。
だいぶ高齢ですし身体への負担を考えると
「様子を見る」ということで、今回は治療はしません。(きっぱり)
ダイゴが高齢でノリコもある程度覚悟していたので、
今さら病気を治すためにつらい検査や治療をすることを望まなかったので
分かりました。
とりあえず先生のおっしゃる通り、家に連れ帰って様子を見ます。

この病気の特徴は、黒目がキトキト左右に振れるんだよ。
多分、今、この犬は目がぐるぐる回って、相当気持ち悪いと思うよ。
そうなんですね。

だけど、同じ状態が長く続いたり、悪化するようであれば
もっと重篤な病態が症状を引き起こしてるかもしれないから
病院に連れて来てね!
老齢犬は体力が低下している場合が多く、前庭障害の気持ち悪さで嘔吐や食欲不振が見られるため、犬の状態によっては対症療法を行います。
補液による水分や栄養の補給、酔い止めの薬や前庭鎮静作用薬の投与などを検討してくれます。
予防法はない
ところで、この病気を予防することってできるんですか?

残念ながら、原因がまだ分かっていないので予防法はないんです。
少し回復してきたら
何日も食べずにいたら弱ってしまう。
今日は食べれるかな?と様子を見ながら、鼻もとに食事や水を持って行ってみました。
根気強く繰り返すうちに少しずつ口にするようになりました。
食べたり飲んだりできる犬も多いので、やってみましょう。
食べやすいソフトタイプのドッグフード 缶詰 缶詰とドッグフードを混ぜたもの 飼い犬の好きなもの
食べてくれれば御の字なので、私は思いつくものを手あたり次第、試してみました。
⇧これは水を口の中に入れるのに役立ちました!
幸い、ダイゴは少しずつ良くなったので、動物病院に再度連れていくことはありませんでした。
でも、少し「頭が傾いたまま」になってしまいました。
この事件以来、鎖は外して、ダイゴが裏庭を自由に歩けるようにしました。
好きだった散歩も、ダイゴがあんまり歩けなくなってしまったからです。

再発症
前庭疾患という病気は繰り返す、と動物病院の先生はおっしゃいました。
そんなことがないといいな、と願っていたのでしたが、
1年後の12月2日に、また同じ症状に見舞われました。
この時は予備知識があったので、慌てることなく対処できました。
(でも、じっと我慢しているダイゴを見守るのはつらい・・・。)
今回は去年に比べてやや早めに(2週間くらい)回復しましたが、更に年をとった感じになってしまいました。

⇧高齢犬向けに食べやすく消化のいいドッグフードです。
まとめ
飼い犬のダイゴを通して知った、イヌの前庭疾患/前庭梗塞症候群。
原因は他にもいろいろ存在します。
・中耳炎 ・内耳炎
・頭部へのダメージ
・耳道や脳の腫瘍
・甲状腺機能低下症
・脳の炎症や脳梗塞
・一部薬剤による中毒
など。
ダイゴの場合は一種の「小脳梗塞」であったようです。
主に高齢になって発症する病気で、どの犬にも発生しますが
特に柴犬に多いです。
原因が不明なため、予防法はありません。
万が一なってしまったら、症状をしっかり観察して動物病院に連れて行きましょう。
必要に応じ、何らかの対症療法をとってくれます。
あとは、飼い犬が回復するのを待つしかありません。
もし、あなたの愛犬がこんな症状に見舞われた時に
慌てず落ち着いて対処できることを願って
この記事を書きました。
最後までお読み下さり、ありがとうございました。
